ケイオス・イン・ジ・オールドワールドのご紹介

 今回、ケイオス・イン・ジ・オールドワールドを遊ぶ会を企画するにあたって、まずはケイオス・イン・ジ・オールドワールドの紹介をさせていただこうと思います。公式の商品紹介は以下を参照(ルールブックもPDFで公開されているため、詳しく知りたい人はチェックしてみるのも良いかも知れません)

http://hobbyjapan.co.jp/citow/


 このケイオス・イン・ジ・オールドワールドというボードゲームは、ウォーハンマーというミニチュア、ないしはそれを原作としたTRPGであるウォーハンマーRPGの世界、オールドワールドを舞台にしたボードゲームです。

 プレイヤー人数は3〜4名、プレイ時間は1〜2時間ほど。

 プレイヤーはそれぞれ、”禍つ神々”と呼ばれる混沌の四大至高神のいずれか1柱を担当し、各々が得意分野である腐敗、闘争、堕落、陰謀などを駆使し、このオールドワールドを掌握せんと覇を競い合うのが目的です。

 このゲームには勝利条件が二通り存在します。
 まず一つ目が、オールドワールドの各地域を支配することや、殲滅させることにより得られる勝利ポイントを集める手段。50勝利ポイントを達成することで勝利を得ることが出来ます。

 そして二つ目は、4柱それぞれ異なる方法でオールドワールドに脅威を及ぼす事――血の神コーンであれば、戦闘で多くのフィギュアを滅殺する。疫病の王ナーグルであれば、人口の集中した地域を酷く汚染させる。等――で進む、脅威ダイヤルというものを進めていく手段。4柱毎に定められた回数だけダイヤルを進めるで勝利を得ることが出来ます。


 さて、邪神と言えども、以上の目的を達成するためには定められたルールの上でゲームを進行していかなければなりません。このゲームは以下に示す6つのフェイズからなるゲームラウンドを何度も繰り返していくことで進行していきます。

・オールドワールドフェイズ

 このフェイズでは、オールドワールドに住む様々な勢力の動向を示すオールドワールドカードを引き、ボード全体に様々な効果を及ぼします。
 このオールドワールドカードは、人間が混沌に対して抵抗する(あるいは、堕落し、混沌勢力の有利に繋がる)様を示すカードが多く存在するのですが、ミニチュアゲームが原作となっているため、中には人間にとって代わりオールドワールドを支配せんと目論む鼠人間のスケイブンが暴れだし、結果として混沌の勢力を退ける事に繋がる……といったカードも存在します。

・ドローフェイズ

 このフェイズでは、4柱毎に用意された混沌カード・デッキからカードをドローし、手札に加えます。
 デッキの中のカード内容は全て異なっており、血の神コーンは主に戦闘に関するもの。疫病の王ナーグルは汚染トークンに関するもの。他2柱はオールマイティに色々な効果を及ぼすものが多く含まれています。

・召喚フェイズ

 このフェイズがケイオス・イン・ジ・オールドワールドのメインフェイズとも言うべきフェイズで、コーン、ナーグル、ティーンチ、スラーネッシュ→再度コーン、ナーグル……の順に、オールドワールドの9つの地域いずれかへ、下僕フィギュア一体を召喚するか、混沌カードを一枚ずつ使用していきます。

 下僕フィギュアを召喚したり、混沌カードを使用する際には、それぞれに定められたパワーポイントの消費が必要となります(0と書かれた混沌カードは、消費が不要!)

 各プレイヤーが一体召喚するか、一枚使用していきながら手順を回していき、全てのプレイヤーがパワーポイント0になるまで繰り返します。この時、既にパワーポイントが0のプレイヤーのターンはスキップされてしまうため、召喚フェイズの序盤にがっつりとパワーポイントを使用してしまうのは考えものです(もちろん、悪手でない場合もありますが)

・戦闘フェイズ

 このフェイズでは、各邪神の下僕たちが同一の地域に存在する他の邪神の下僕や小作農トークンを相手に戦闘を行います。
 各プレイヤーは、地域毎に下僕フィギュアの攻撃値を算出し、その数値分戦闘ダイスを振ります。その中で4以上の出目(6の出目は混沌の嵐を起こす。6の出た分だけダイスを振り足す)を持つダイスはヒットとなり、敵フィギュアやトークンへ自由に割り振る事ができます。なお、ダイスを振らない、ヒットを振り分けないという選択肢は邪神達には存在しません。

・混沌汚染フェイズ

 このフェイズは支配ステップと、混沌汚染ステップという2つのステップに分かれています。

 支配ステップでは、各プレイヤーは地域毎に支配値を算出します。支配値は、配置されている混沌カードのコストと、下僕フィギュアの個数を合計した値となります。
 上記の写真では、緑のナーグルが混沌カードで2、下僕フィギュア個数で3の、合計5に対して、赤のコーンは下僕フィギュア個数で4の、合計4となります。
 この支配値が、地域毎の抵抗値(エスタリアは4)を上回っていれば、殲滅値(普段は抵抗値と同値だが、置かれたトークン等で上下する)と等しい勝利ポイントを獲得します。
 もし、抵抗値を上回る支配値を持つプレイヤーが複数いた場合は、支配値が最も高いプレイヤーが勝利ポイントを得ます。支配値が最も高いプレイヤーが複数いた場合、その地域は誰にも支配されなかったという事になり、勝利ポイントは誰も獲得しません。
 この処理を9つの地域全て行なってから、混沌汚染ステップに入ります。

 混沌汚染ステップでは、地域ごとに置いたカルティスト(アコライトやリーパー等、人間でありながら邪神に魂を捧げた者を指す)1体につき汚染トークンを1個ずつ配置していきます。この時、汚染トークンと、主にオールドワールドカードの効果などで配置されるワープストーントークンの個数が12以上となった地域は殲滅され、殲滅に参加したプレイヤーは終了フェイズで多くの得点が与えられます。

・終了フェイズ

 このフェイズでは、以下に示す複数のステップにより、これまでのフェイズで行われた結果を元に最終処理を行います。

1.ボード上の混沌カードを取り除く
2.英雄トークンの処理を行う
3.オールドワールド・カードの処理を行う
4.殲滅された地域での得点を計算する
5.脅威ダイヤルを進める
6.ゲーム終了条件を確認する

 6.のゲーム終了条件が満たされていなかった場合、次のゲームラウンドを最初のオールドワールドフェイズから開始していきます。この繰り返しの中で、勝利を目指してください!